pêle-mêle

話がまとまらないのです

◎I-LANDのおはなし

※この記事はC100(2022年コミックマーケット)にて頒布された
「ゴルドゥゴ」さまの企画へ寄稿させていただいたものと同じ文章です。
 
I-LANDという韓ドルのオーディション番組についての情緒文です。
狂ったオタクの文章をよろしければお楽しみください。

 

 

 

  • この男やばいから
I-LANDとの出会いはasaya氏からの紹介であった。
I-LAND見て一緒に死のうね、この男やばいから。という言葉とともにKくんの画像が送られてきた。
そもそも、私は美少女が好きである。オタクとしても「女の子」が主人公であるものを好きでやってきた。現実に存在する男性アイドルには全く興味がなく、音楽に関しては邦ロックをこよなく愛するだけの人間であった。そんな自分が男性アイドル、しかも触れてこなかったK-POPアイドルのオーディション番組にはまるだなんて微塵も思わず「しかたねーな」とだけ返事をして無料の3話をたらたら見始めた。
韓国のオーディションというと、先入観として「100名近い大量のアイドル候補生が厳しいプロデューサー陣に泣かされながら視聴者たちの容赦ない投票により最終的に10名弱にまでふるい分けされていく」というイメージがあった。しかし、なんとI-LANDは候補生が23名。思っていた人数の4分の1である。ふーん、少ないじゃん。その23名がI-LANDという隔離施設で共同生活をしながら自分たちの手で自分たちの仲間を選び取っていくのである。あれ、これ私の思っているオーディション番組じゃない。え、面白いかも…気づいたとき、私は既に勧められるがままに無料3話を完走してしまっていた。
 
  • 「I-LANDは、参加者の数だけストーリーがあるオムニバス小説である。」
これが、私をI-LANDという沼に沈めた確固たる理由だと思っている。
タイムリープ、生き残りサバイバル、オムニバス形式。私が好きな3大要素なのだが、これがI-LANDでは見事に闇鍋されてしまっていた。
これらの3要素における共通点は「最終的な結果を知ってからがスタート」であると私は思っている。
予測のつかない結末にむけてちりばめられた多数の伏線や、別のキャラクターの視点から見た同じ場面の比較等、掘り下げれば掘り下げるほど味を増していく。これは沼だ…
なにも知らない初見の状態での印象と、2周目になってそれぞれのメンバーの人となりがわかってからの印象ががらりと変わることや、一人一人の顔と名前が一致していくことによるこの子このときこんなこと言っていた、行動していたのか、という気付きが見るたびにあるのだ。面白い…こうして私は最終回までさくっと完走してしまった上にI-LANDを何周も見る羽目になる。
私の中でI-LANDはもはやオーディションという括りでは言い表せない、ひとつのコンテンツとして成立してしまった。
 
  • 「それぞれ全員がそれぞれにとって幸せなエンドになりますように。」
そういうわけでI-LANDにどっぷりはまって早1年。確かに当時ほどの情熱は薄れているものの、いまだに定期的にYouTubeにアップロードされている関連動画を眺めてはメンバーたちに思いを馳せ、I-LAND参加メンバーのことを追いかけている日々である。
私はI-LANDというコンテンツのファンであり、参加メンバーたち全員のファンだ。
彼らは生きている生身の人間である。人生の中でI-LANDという一つの物語の登場人物であった時間は短いかもしれない。しかし、どうか、彼ら全員がI-LANDという物語の中だけではなく、その先で、幸せになってくれますように、そう願ってならないのである。
 
(以下はI-LANDにおけるわたしの推しの話です)
  • Kー케이
ラクルスーパー長身ダンサー、パーフェクトな表情管理と透明感ヴォイス。
もう、この人がすべての元凶。Kくーん、あいしてるーさらんへよー。最初に勧められた人間にまんまとはまったの悔しい。
とにかく、この人すべてが目を引く。ビジュアルはもちろん、ダンスもばちくそに上手い。
でも、目をひくのは正直ビジュアルとばちくそうまいダンスよりも、突き抜けた表現力だと思ってる。
舞台を楽しんでいる人間って自然と表現がついてくるものだと思っているのだけど、舞台を楽しんで「昇華」までしている人間はオーラに出てくる、そう思っているのだけど、Kくんがまさにそれ。
特に1章のダンステストと、2章のfrickerのときのKくん、嫌いな人いないでしょ?
 
  • KYUNGMINー조경민ー
病弱系悲劇のヒロイン枠。
折れそうな細身の長身なのに自分のことはむしゅたーだと思ってる。VOTE NOWが可愛すぎて完コピできるようになりました(?)
2周目で急に「なにこれこの子1番見た目と顔が好き。(強火)」ってなって、もうそれからは気づいたら目で追ってしまう。
I-LAND参加者の中ではダンスも歌も表現も弱い方だと思うんですけど、とにかくなんか守りたい…と思わせる何かがあります。
自分の長い手足を活かして目立ちたい~~~っていうぎょみちゃんかわいすぎ。目立ってるよ!!!
I&credibleの12番パート、一瞬しかないけれどすごく色気があって指先まで美しかったし、最後の立ち姿が最強にかっこいいので見てない人類全員見てね。